【真】品質・行動の品種づくり
神山しいたけが美味しい理由。それはしいたけの生育に最適な自然豊かな環境と、使用する材料や栽培方法などを規格化するなど、出荷される瞬間まで徹底した品質管理で作られているからです。
受付時間:9:00〜17:00
「しいたけ」というと、木に生えるアレ…と思う方が多いと思いますが、それは「原木しいたけ」のこと。菌床しいたけはおがくずなどを元に培地を作り、菌種を植え付けた「菌床」に生えるしいたけです。
原木しいたけは、古くから作られているので、見かけた方も多いと思いますが、菌床しいたけは温度、湿度の管理できる空調施設で作るため、なかなか目にする機会はないかもしれません。
ここでは、当組合がどのように菌床しいたけを育て、出荷しているのか。詳しくご紹介します。
菌床しいたけを作るには、まず土台となる「菌床」から作ります。
四国でのびのび育った新鮮な広葉樹の生木を粉砕した「おがくず」に、清らかな地元神山の水と栄養材をミキサーで混合し、袋に詰めた菌床を圧力窯で雑菌が増殖しないように一度殺菌。その後、しいたけの種である菌種を植えつけて準備完了!
トラックでしいたけのために環境を整えた培養ハウスまで運びます。
四国西部でのびのび育った広葉樹を、生木のままおがくずに。
おがくずと、ぬかやふすまなどの栄養材をミキサーで混ぜます。
菌が呼吸できる専用のふくろに詰めます。
雑菌を取除くため、巨大な圧力釜で一度高温殺菌。
滅菌後、無菌室でしいたけの種となる種菌をまきます。
袋上面をシールして密閉しスタンバイ完了!
スタンバイできた菌床から培養ハウスへ運びます。
培養ハウスの棚にピッチリと並べられます。
美味しい椎茸は、より良い菌床から生まれます。菌床に含まれる栄養体や水分の構成は、しいたけの大きさや収穫量を左右する大事なポイントです。特に、菌床の材料をミキサーで混ぜる時に加える水は、その日の菌床の製造量や、天候、気温などを見極めて加減が必要なため、大変気を遣います。含まれる水の割合で、しいたけの大きさや収穫量が変わってしまうからです。
製造された菌床は、秋のような少し涼しい培養ハウスに約100日間置かれます。しいたけ菌は、心地よい環境で新鮮なおがくずの栄養を食べ、ゆっくりと菌床全体に伸びて行きます。
菌糸がどんどん伸び、あちらこちらに白い斑点が現れて広がっていきます。
菌床全体が真っ白に。菌糸がおがくずを食べて、中までふわふわに。
真っ白の菌床から、なんとまた茶色になり、表面が硬くボコボコに!まるで木の表面です。
たくさんの酸素で呼吸量が増え菌糸がどんどん伸びて行くので、換気して新鮮な酸素をハウス内にたくさん取り込むことが大切です。酸素を吸った菌糸は元気いっぱいとなり発熱するので、発熱時の温度制御が特に重要となります。
当社では、常時全ての培養ハウスの温度・湿度・CO2量を測定してデータ分析をし、管理に役立てています。
約100日経ち、十分菌が増殖された菌床は発生ハウスへ。運ばれた菌床の袋を開け、“刺激”を与えてしいたけの発生を促します。その後、大きくて品質の高いしいたけが育つよう、温度・湿度のチェックや間引きなどの管理を行います。
約10日くらいで大きなしいたけが生え、しいたけの膜が開く前に収穫。集荷場に運びます。
それはズバリ「秋」!
きのこの旬である秋の季節は、もちろんしいたけにとっても最適な季節です。しいたけの旬である秋を一年中再現したハウスで、より大きなしいたけをさらに作れるようにしようと更に力と慎重さに磨きをかけるのです。
ハウスから収穫されたしいたけは、大きさや品質ごとに仕分けられます。
仕分けされたしいたけは、ふくろやトレーに規格ごとに包装され、出荷まで大型冷蔵庫で保管します。品質、鮮度、異物混入については、各作業ごとに厳しくチェックし、箱詰め前の最終検査として金属探知機を設置しています。放射線量・農薬の検査も定期的に実施し安全を確認しています。
ハウスから収穫されたしいたけ。仕分けを待ってます。
大きさや品質をチェックしながら仕分けしていきます。
仕分けされたしいたけは、袋またはトレーに詰められます。
異物混入のチェックは二人で。金属探知機でも入念に行います。
神山しいたけは、徳島県のほぼ中心に位置する自然の豊かな神山町で、
徹底した品質管理のもと、安心で美味しく味わっていただけるように作られたしいたけです。その秘密は「真心」にあります。